集落による集落のためのシンクタンク

みんなの集落研究所 平成28年度成果報告会を行いました!

7月 5, 2017

おしらせ

DSCN1348.JPG
石原阿部トーク.JPG
平成29年7月1日(土)、岡山市民会館4階会議室において、みんなの集落研究所平成28年度成果報告会を行いました。当日は梅雨明けを予感させる炎天下の中、県内南北各地、そして遠くは名古屋・滋賀からも30名を超える方々へ足をお運び頂きました。
 まず冒頭に代表執行役の石原より、昨年度の成果報告会以降、みんなの集落研究所が取り組んできた事業の紹介と、特に新規の取り組みである継業と教育の取り組みについて、先日6月21日山陽新聞社会議室で実施のオープンセッションの様子や、教育機会格差と職業選択意識の関係などを交えてご紹介させていただきました。
 その後首席研究員の阿部より、中山間地域における地域包括ケア実現のための取り組みと、中山間地域及び離島の個別地域支援の取り組みについてご報告をさせていただきました。
 地域包括ケア実現支援については、介護保険改正に伴う新しい総合事業への移行導入を1~4のフェーズに分け、それぞれで実施する支援内容を、地域の担い手の方々を対象に行うサポーター養成講座、行政の方々を対象に行うシミュレーションワーク、関係機関の方々と連携して行うコーディネーター育成など具体事例を交えてご報告しました。
 個別地域支援については、住民主体による地域運営について、課題の発見から共有、そこから実際の動きを起こし形になるまでの経緯と、そこでの支援を岡山市犬島・高梁市宇治・美作市上山での事例を交えご報告しました。また上山の事例については執行役の水柿からもご報告を致しました。
 
 休憩を挟んでの第2部は、石原、阿部、西山の3名で、地域運営組織導入支援に係る報告と、会場の方々より寄せられた意見や疑問点も元にした議論を行いました。お寄せいただいた質問には「既存の住民組織との関係は?」「各地域で取り組みが異なることを許容できるか?」「地域カルテの具体的な活用方法は?」といったものがあり、その内容を受けて気をつけている点、実際に現場で起こっていることにどう対応しているかといったことをお話しました。あわせて地域運営組織の制度設計にあたって検討すべき事項を3点整理して報告させていただきました。
 続いての第3部では、これからの地域おこし協力隊導入にあたっての論点整理を、地域おこし協力隊経験者であるみんけん執行役 藤井、佐藤、水柿と調査員 東馬場の4名で行いました。
 4名が協力隊になった当時と現在の募集状況・内容、また隊員が置かれた状況の違いと、その中で募集・従事業務内容をプロジェクト単位で定めて行う場合に想定されるメリット・デメリットなどについても経験を交えて議論しました。
最後に、みんけん評議員の稲田より、まとめの挨拶を行い、閉会となりました。
 それぞれの取り組みの情報交換もさせていただき、大変有意義な時間を共有させていただきました。県内はもとより国内でもなかなか珍しい取り組みであるとのお言葉も頂戴し、また報告会終了後に会員になって下さった方もおられ、スタッフ一同「今年もまたがんばらなければ」と決意を新たにした1日でもありました。
 今後もこういった機会を継続的に設けて参りますので、本日ご来場いただけなかった方々も、次の機会には是非意見交換をご一緒できれば幸甚です。炎天下にご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!
※会員の方には、当日配布の資料をお送りしています。ご希望の方は、お気軽にご相談ください。(代金を頂く場合がございます)

DSCN1396.JPG
DSCN1438.JPG