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令和元年度 小規模多機能自治推進ネットワーク会議 中国ブロック会議でした!

1月 15, 2020

地域を支える人材の支援・育成集落・組織の課題解決 備中県民局管内備前県民局管内美作県民局管内 おこすささえあうしらべるつなぐはぐくむまもる

「令和元年度小規模多機能自治推進ネットワーク会議 中国ブロック会議」を開催しました!

1月10日(金)に瀬戸内市の裳掛コミュニティセンターにて「令和元年度小規模多機能自治推進ネットワーク会議 中国ブロック会議」を瀬戸内市主催、みんなの集落研究所が企画運営で開催しました!
「各地の状況に合わせた小規模多機能自治や地域運営組織のあり方、その主体的な取り組みの支援を自治体としてどう進めるか。お互いの取り組みから情報交換、共有していく場」を目的に、岡山県内を中心とした全40名の自治体職員さん(局長や課長から主幹・主事までさまざまな役職のみなさんと)(県外からは島根・広島・京都からも8名が参加)で会がスタートしました。

まず、今年度より中国ブロック会議幹事に就任した瀬戸内市武久市長のご挨拶からスタート。小規模多機能自治を瀬戸内市、中国ブロック圏内においても進めていくことを目的に、瀬戸内市裳掛地区での開催としたことも今回の実施のポイントでした!

その後、情報提供として小規模多機能自治推進ネットワーク会議事務局である雲南市地域振興課 板持課長より「各省庁を取り巻く動向について」内閣府、総務省、厚労省、農水省、国交省の情報をご紹介いただきました。
 
 
 
 
続いて、取り組みの話題提供として各地から紹介をいただきました。
 
①瀬戸内市裳掛地区 服部会長より「住民参加型のむらおこし」について
地域主体の取組を自治体、また担当課職員として考えるうえで「住民主体の取組を進めていきたいが、地域がやろうとなるイメージが湧かない」といった状況の地域もあります。裳掛地区で実施している多様な住民を巻き込んで少しずつ進めてきた空き家や移住などの取組や、その活動のきっかけとなった最初の起こり、地域おこし協力隊との出会いなど、みんなで取り組む地域づくりについてお話をいただきました。

そのうえで自治体職員としてどのように関わるべきか、という視点でもお話をいただきました。むら(地域)の本気に自治体職員としても本気で挑まなければ、地域が廃れてしまう。というメッセージに、担当者として気を引き締めて姿勢を新たにする機会となりました。
 
 
 
 
 
②井原市協働推進課 大山氏・井原市まちづくり協議会連絡会議 岡田会長より「協議会同士の繋がりや連携について」

井原市さんでは、まちづくり協議会での取組が進められていて、その概要について担当課の職員さんから。そして井原市内の協議会(地域)同士での情報交換や連携を目的に動き始めている「井原市まちづくり協議会連絡会議」の岡田会長より、その必要性についてお話をいただきました。
各地域での取組が進む中で、井原市全体として見たときに「活動状況に差があったり、協議会間で連携しておこなえることもあるのではないか。」「一緒に考えていく必要があるのではないか。」という気づきや想いから、地域側から行政へ提案をして連絡会議がスタートしたこともとても印象的でした。話を聞いた他の自治体でも「とても重要。自分のところでも実施したい」といった声があがりました。
 
 
 
 
 
③鏡野町まちづくり課 杉山氏より「地域での仕組みのアップデートや調整について」

鏡野町では、地域づくり協議会での取組を2010年より5年ごとの計画、更新をしながら進めています。その経過の中でより地域課題解決のための事業とするために、地域の状況にあわせて更新をしていく必要性についてお話をいただきました。他の自治体でも「事業は以前からスタートしているけれど、住民主体・課題解決型の取組実施ができていない」といった声は多く、そのうえでの行政側の支援のあり方やしくみについて試行錯誤を繰り返しているのも、各自治体や各地域で様々です。すでに制度実施をしている自治体にとっては非常に参考になる話題提供となりました。
 
 
 
 
 
今回、それぞれから情報交換いただいた内容が「①個別地域②地域代表者③行政庁内」の順でお話を聞いたので、その3つの視点での「理想や目指す姿・悩みや課題」を用紙に書きだしていく個人ワークをおこない、各テーブルで共有しました。自治体職員同士の課題や取り組みを共有する良い機会となりました。

また、グループごとに質問したいことを用紙に記入。
「地域活動のマンネリ化・行政のしくみのアップデートをどうしていくか」
「地域で主体に取り組んでもらうためには?若い世代の巻き込みは?」
「行政職員の地域への関わり方はどうしたらいいでしょうか」
などなどたくさんの質問に対して、雲南市板持さん・裳掛地区服部会長・井原市まちづくり協議会連絡会議 岡田会長よりお答えいただきました。今後の参考となったお話ばかりで、もっと聞きたい。もっと時間があれば!といった雰囲気でした。

 
 
 
参加いただいた皆さんからは
「地域の実際の声や他の自治体の意見を一度に聞くことができ有意義な時間となった」「もっと情報交換の時間が欲しかった」「今日の会議で聞いたことをすぐに業務に役立てたい」「意見交換のできる大変貴重な機会」「次回も参加したい」
などのご感想をいただき、今後に活かせるような会議となったようです。
ご登壇いただきました板持さん、服部会長、大山さん、岡田会長、杉山さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。