集落による集落のためのシンクタンク

第2回岡山県空き家等対策推進協議会「市町村空き家対策モデル地区事業実施報告」

3月 22, 2021

地域を支える人材の支援・育成 つなぐ

3月19日(金)に第2回岡山県空き家等対策推進協議会で市町村空き家対策モデル地区事業の実施報告をさせていただきました。

 

このモデル地区事業は、地域と市町村が連携し、地域住民が主体となって空き家利活用を積極的に進め、その先進的事例やノウハウなどの活用を通じて、市町村の取り組みを促進しようと、平成30年度から令和2年度までの3年間をかけて行われた事業です。

この3年間で、岡山県内の5地域(井原市野上地区・津山市上加茂地区・津山市阿波地区・浅口市大谷地区・久米南町山手地区)がモデル地区となりそれぞれの地域の課題や特徴に合わせた取り組みを進めてきました。

そして5地区それぞれに特色のある活動となり、地域の拠点づくり、新規就農者の受け入れ、空き家のマッチングや管理サービス、町並み景観保存などを行い、その成果も、移住者の受け入れ成立や、拠点での地域活動、また空き家を残したことで町の景観が保たれ映画の撮影地となった地域もありました。

 

このような取組が進められ、それぞれに特徴のある成果が残せたのも、各地域が自分事として主体となり活動を進めているがゆえです。

空き家のことはどの地域でも大きな課題としてあがっていますが、取り組みへのハードルがとても高く感じられるテーマの一つでもあります。

「地域の力ではどうにもならない」と思われがちで「行政が取り組むべきこと」といった声も多く聞かれます。

しかし、地域の皆さんだからこそできることがあり、この空き家の活用を進めることで、空き家以外の課題の解決へと結びつくことがあり、「課題」とされていた空き家が地域の貴重な「資源」となっていくこともあります。

この取り組みを、地域が主体となりそのサポートを行政が行っていき協働体制を構築していくことが、空き家問題の解決に向けた第一歩になっていきます。

 

令和3年度からは、これまでの3年間のノウハウを、岡山県内の各自治体へ波及させていけるよう、地域の皆様、行政の皆様と取組を進めていきたいと思っています。